こんにちは。西宮市のよしやま鍼灸整骨院の吉山です。
当院ではおケガをされた方やスポーツによるケガや障害の方が非常に多くご来院されます。捻挫、ぎっくり腰、スポーツ中のケガや痛み、オーバーユース(使いすぎによる痛み)・・・ケガの大きさにかかわらず痛みや腫れなど非常に辛いですね。皆様はそのような場合どうされてますでしょうか?本日はそのような場合に抜群の効果を発揮してくれる微弱電流治療器「NEUBOX」を紹介させて頂きます。
そもそも電気治療機器とは?
電気治療器には様々な種類がありますが、今回は周波数と強度についてお話しさせて頂きます。
周波数Hzについて
まずは周波数は簡単に言うと「1秒間に振動する回数」です。
よく耳にする「低周波治療器」この「低周波」って何でしょう?電気に詳しい方はお分かりだと思いますが周波数を数値で分けたものです。
様々な分類がありますがわかりやすい米国の分類です:
周波数分類(米国基準)
低周波 : 約~1,000Hz
中周波 : 約1,000~10,000Hz
高周波 : 約10,000Hz以上
超音波 : 約18,000以上
このようになります。低周波(1,000Hzまで)で通電する治療器を「低周波治療器」と呼んでいるわけです。
では治療器で通電する場合どの周波数が一番効果があるのでしょうか?ケガや痛みの場合、皮膚の下に患部(靭帯や骨、筋肉、神経)があり深く電気刺激が入る方が患部に届きますので効果が期待できます。
論文
10000Hz以下の中周波領域における電気刺激において、感覚閾値、運動閾値はともに低下し3000Hzで最も低下する。(Ward ; Arch PHYS Med Rehabil, 2002)
この論文の意味は「3,000Hzで最も深く通電することができる」と言うことになります。
NEUBOXは3つの周波数で構成されていて、2,000Hz、3,000Hz、4,000Hzとなっていて3,000Hzが中心になっております。ですので深く通電ができて患部まで電気刺激が届くということになります。
実は中周波領域での微弱電流というのは世界的にも非常に少ないのですが、NEUBOXの販売元のレボックスセラピー社は1980年から取り組み販売しており実績もあります。
強度
次は強度です。これはA(アンペア)で表す電気の流れる量をあらわします。
電気治療器でピリピリ感じるものはほとんどがmA(ミリアンペア)の電流です。これは血流を良くしたり筋肉を刺激し弛緩させたりする作用があります。
NEUBOXはμA(マイクロアンペア)を使用します。「1A=1,000,000μA」になりますのでかなり小さい電流になります。このμAを微弱電流と呼んでいます。ちなみに身体の中に流れている生体電流もμAです。
微弱電流の効果は?
NEUBOXを最初に自分で使用した際に非常に効果を感じました、筋肉は弛緩するし、痛みも軽減する、ケガは早く完治するし・・・また患者様のケガや痛みに有効であることがすぐにわかりました。ではなぜ、微弱電流にはこのような効果があるのでしょうか?
微弱電流の作用:
論文
ATPの合成、タンパク質の合成を促進する。
ATPの産生量は、50μA~1000μAで3~5倍に増加したが、5mAを超えるとわずかに減少した。(Chen ; Clin Orthop,1982)
これが微弱電流以外の治療器(mAのもの)との一番大きな違いです。早く組織が修復されることになります。
論文
50μAと500μAを比較した臨床試験(慢性テニス肘患者)では、有効率は50μA群が93%、500μA群が47%で50μA群の方が優れた鎮痛効果を示しています。(Leon ; Physiother Res Int, 2012)
電流は強くなるにつれ比例して効果があるわけではないと言うことですね。(アルント・シュルツの法則)
NEUBOXは微弱電流を中周波(2,000~4,000Hz)で流します。微弱電流の効果を中周波で深く患部まで通電できるという治療器です。
当院でもケガなど組織を修復したい部分や痛み、神経系統の症状などに幅広く使用し劇的な効果をあげております。おケガや痛みがあるときは是非お試しください。
具体的な効果につきましては次の機会に紹介させて頂きます。
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